From.吉田愛
以前の私は、年上の女性が苦手でした。
特に自分より出来ると思う女性に、自分の欠点を指摘されることが嫌で、避けることが多くありました。
出来ると思う女性は、同時に尊敬している女性でもあります。でも欠点が分かることが恐くて自分から接することができない。
男女関わらず、そのような気持ちは誰しも持つのではないでしょうか。
しかし、今は尊敬できる女性には自分から関わるようになりました。
それは、ある事が知識としてではなく、実感として持てるようになったからです。
それは、「人それぞれ気になることは違って、それぞれの思い込みで生きている」ということです。
その人は必ずしも私の足りなさに対して「駄目なやつ」という烙印を押すわけではありません。
なぜなら、私自身が感じている足りなさを、その人も足りないと感じているとは限らないからです。
また、足りなさを見て「この人は劣っている」「価値が無い人」と判断するとも限りません。
むしろ、「そのような人を育てたい。」「教えてあげたい。」…と思う人もいるからです。
そして、自分から関われるようになってからも、重要なことがあります。
それは、「私が先に相手を理解する」ということです。
それも、自分の思い込みを排除して、全てを無条件に知ろうとすること、
毎回会う度に、新しくその人を知ろうとするのです。
その視点がなければ陥りがちなことが2つあります。
1つは、一方的に考えを押し付けられているように感じて、全て「はい。はい。」と答え、「いつも言いなりだなぁ。」という気持ちになっていまう。
もう1つは、相手が言っていることの本当の意味が分からずに「参考にならなかった。」と決めつけてしまうことです。
その心持ちとその人の長所に対する尊敬の気持ちがあれば、素直に彼女の長けている部分を教えてもらうことができる。
そして今度は、自分の長けていることを素直に話すことも自然とできるようになります。
なぜ自然にできるようになるのか。
それにも2つの理由があります。
1つ目は、理解された人間は、相手を理解したいという気持ちになる。
2つ目は、相手の長所を大きく見過ぎることなく理解できた時、相手に「自分が上だ。」という気持ちは起こらず、自然と「この子の長所から学ぶことがあるかもしれない」と思うからです。
そうできた時、自分の長所も相手の参考になるかもしれません。年齢の差があっても、上下ではなく横の関係を築くことができるのです。
お互いに良いところを分け与え、お互いが気づきを得たり成長できる関係性を、先輩後輩の間でも作ることができれば、2人の関係だけでなく、職場にとってもよい相乗効果になるのではないでしょうか。
※読者登録:リアルタイムでブログ更新をお知らせします。
登録は無料です。