From .吉田愛
「この人を見捨てていいんだろうか…」
「自分が関わらないとこの人はどうなるんだろうか」
そう思って悩むことはないでしょうか。
そんな時に、思い出して欲しい視点があります。
それは、「人を認めるということと一緒にいるということは違う」ということです。
言い換えれば、「人を肯定するということと、その人に自分から関わることは違う」。
例を挙げると、家族や友人に足りないところを見つけたとします。そしてそれが自分の根気強い助言があれば変わるんじゃないかと思うことがあったとします。しかもその人に変わる意志がある場合。
世話焼きな人であれば、「私が教えてあげなくちゃ」と思うでしょう。また、優しい人であれば、「私が助けてあげないのは、この人を見捨てることになる」と罪悪感さえ感じるかもしれません。
自分から関わっていくことも、誰かを助けることはとても大切なことです。
しかし、たとえ自分が関わればその人のためになると分かっていても、関わる必要がないことがあります。
それは唯一、自分が歩みたい道の上にその人がいない時です。
そんな時はその人を肯定し、そしてその人から離れましょう。
違う言い方をすれば、自分の道を歩む時に、助けられる大勢の人を助けるのではなく、
自分の歩む道の上にいる人を助け、関わらなければならないと思うのです。
でなければ、自分を無くしてしまうと私は思います。
そしてそれは、逆の立場でも言えます。
自分が助言を求めている時、それが可能な人が手を差し伸べてくれないことがあります。
そんな時、「どうして教えてくれないの?」「なんで離れていくの?」と思うことがあるかもしれません。
けれどそれは、その人の選んだ道に私がいなかった、ということもあるのではないでしょうか。
人は自分の歩む道を選べます。どこに行くかを自分で決めることができます。その人はその道を選び取っただけなのです。
どちらの場合にも、助けない人や離れる人を恨む必要はない。
その視点から、もう一度相手について考えてみてはいかがでしょうか。
罪悪感や義務感ではない理由で、進む方向を判断できるのではないでしょうか。
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